調査分析
― 場を読み解く
地形や水系、土地の履歴、人々の暮らし、そしてみどりのチカラ。
その場所が歩んできた道筋と、まだ気づかれていない資源を読み解きます。
調査分析は、答えを出す前の作業ではありません。何を課題とするかを定める作業です。問題の整理とポテンシャルの発見を重ね、めざす姿との差を課題として言葉にする。ここが、計画にもデザインにもマネジメントにも効いてきます。
課題は、現況と
めざす姿のあいだにある。
現況調査から直接、対策が導かれるわけではありません。問題とポテンシャルを読み解き、将来像と照らし合わせて初めて、取り組むべき課題が定まります。将来像を描くことで課題を問い直し、また調査に戻る。この往復が、その場所ならではの計画とデザインを生みます。
- 現況調査・資料調査地形、水系、植生、土地利用、施設の状況、これまでの経緯を集めます。
- 問題の整理とポテンシャルの発見困りごとだけでなく、その土地がすでに持っている資源を見つけます。
- 課題の定義めざす姿との差を、誰もが共有できる言葉と地図にします。
- 将来像・戦略への橋渡し定義した課題を、計画・デザイン・管理の方針につなげます。
4つの技術で読み解く
対象のスケールと目的に応じて、4つを組み合わせます。どれか一つだけのご依頼も承ります。
土地の記憶を、未来の風景へ
地形・水系・土地利用の履歴、地域の暮らしと成り立ちを読み解き、これからの風景の手がかりを見つけます。領域・構造・現象の3つの視点で場を捉えます。
市民の想いを、確かな風景として描き出す
アンケート、ワークショップ、対話を通じて、本人も言葉にできていない願いまで引き出し、計画とデザインの根拠として位置づけます。
高度な空間データを、持続的なみどりの育成に
ドローンのLiDARとマルチスペクトル計測、樹木医による診断を組み合わせ、地形・樹高・樹冠・樹勢、植生や土地条件を面的に把握します。
みどりのチカラを、数値と地図に。
緑地だけでなく、住宅地や舗装面も含めたまち全体に環境性能を与えた基盤地図をつくり、その上で多面的な評価を重ねます。雨水の浸透、地表面温度、炭素の蓄積、生き物の棲みやすさ、景観、農、健康、遊び場、交流、防災。異なる単位の評価は、市民の価値観を反映した重み付けによって統合します。
朝霞市グリーンインフラ・パフォーマンスマップ
解析の結果は、誰もが操作できるWebマップとして公開できます。職員、市民、事業者が同じ地図を見ながら話し合えることが、合意形成の出発点になります。
マップを開く →画面は「雨水を浸み込ませ貯めるチカラ」の表示例です。
市域から、一本の木まで。
同じ考え方を、対象の大きさに合わせて使い分けます。
| スケール | 主な対象 | 用いる技術 | 分かること |
|---|---|---|---|
| 市域・地域 | 市町村全域、流域、地区 | GIMETRIX、Community Voice to Sketch | 環境性能の分布、保全すべき場所、地区ごとの課題 |
| 地区・公共空間 | 公園、街路、跡地、再開発地区 | Context to Sketch、Spatial Data to Sketch | 場所の成り立ち、利用の実態、水と熱の条件 |
| 緑地・樹林地 | 樹林地、並木、企業緑地 | Spatial Data to Sketch | 樹高・樹冠の重なり、樹勢、管理の優先度 |
手元に残るもの
解析マップ
視点ごとの評価図と、統合した総合評価図。印刷にもWebにも使える形式でお渡しします。
地域カルテ
町丁目などの単位で環境性能を一覧にした診断結果。地域別の検討にそのまま使えます。
報告書・説明資料
手法と結果を、庁内説明や審議会でそのまま使える形にまとめます。
Webマップ
ご希望に応じて、解析結果を公開できるWebマップを構築します。
よくあるご質問
- 調査分析だけを委託できますか。
- はい。計画や設計の前段階として、解析のみ、コンテクスト分析のみといったご依頼も承ります。
- 既存の緑被調査のデータは使えますか。
- はい。既存の調査を基盤に、目視修正や環境情報の付与を行い、解析に使える地図に整えます。
- 新たに生き物の調査が必要ですか。
- 必ずしも必要ありません。既存の生物リストと基盤地図を結びつけることで、調査の費用と労力を抑えながら市全域を評価できます。
- どのくらいの期間がかかりますか。
- 対象の広さと視点の数によります。市域を対象とした一通りの解析で、おおむね数か月が目安です。
